挨拶
自分らしい医療と無駄のない医療を実践したいと思います。
開業医が診療する病気は、慢性疾患です。
慢性疾患は、初期には難病でないありふれた病気です。
しかし見誤ると悪化する困った病気です。
初期段階で合理的な診療が、迅速に提供されないと
何度も急変を繰り返しては、難治性で重篤な病気になってしまいます。
開業医は急性期疾患を診ません。病状の安定した患者さんあるいは急性期を過ぎ維持期の患者さんを診ます。多くは、老年期の患者さんを診ます。
そのため老年医学と家庭医学の修得と修練が必須です。
特に、高齢者には高齢者の生理と病態に対応した老年医学と医療が必要です。
地域医療の現場は、まさに開業医の真価と実力が問われる場と考えます
地域包括ケアのアドバルーンが揚がっています。
しかし、医療の現場は混乱し方向性さえ定まっていません。
役割分担が適材適所の考え方からは、程遠いです。
利益追求のため、報酬目当ての医療サービスが提供されるため、
偏った医療サービスが提供されます。
全体として統一性とバランスを欠いた粗末な医療サービスがはびこっています。
まだ強固な医療体制作りが始まっていません。
自己の信念と経験を頼りに、医療を実践しましょう。
永年共に苦楽を共にした医療の現場の人達と共に地域医療に参画しましょう。
これからも、真摯に診療し舞台稽古も続けます。
年老いた舞台俳優は、舞台のカーテンで最後の演技と出番を今か今と待っています。